わたしって繊細さん?②
前回、繊細さんについて解説しました。今回は繊細さんつまりHSPと間違われやすい発達障害との違いについて調べてみました。
『強い刺激に悩まさるれる。』『人間関係がうまくいかないと感じる。』と言うことから間違えられやすいHSPと発達障害ですが、実は大きな違いがあることをご存知でしょうか?
目次
発達障害の概要
生まれつき脳の発達に障害があることの総称。幼児のうちから症状が現れてくることがほとんどで、対人関係やコミュニケーションに問題を抱えたり、落ち着きがなかったり、仕事や家事をうまくこなせなかったりと、人によって症状はさまざま。その特性などにより、自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠陥・多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)、チック障害、吃音(症)などに分類される。中には、複数のタイプの発達障害がある人も少なくない。ひとえに発達障害といっても、個人差が大きいことから、一人ひとりの症状に合わせた支援や治療がとても重要になる。
HSPとの大きな違い
HSPは感覚が人よりかなり敏感であると言うことに対し、発達障害は感覚の処理障害である。
HSPは脳機能は正常だが、扁桃体、ミラーニューロンの活動が活発なのに対し、発達障害は脳機能に問題が生じている。
結果的にどちらも生活に支障をきたしたり、生きづらさを感じることが多くなりやすい。
HSPはなぜ一定数存在するのか?
人口の約15〜20%、男女とも同じ比率で存在するHSP。実は人間に限らず、動物にも同じように存在しているようです。人間社会にHSPOが一定数存在する理由の一つとして『環境の変化や危険などにいち早く感知し、反応することで集団生活が危険にさらされるリスクを減らすため。』であると考えられている。動物の世界にも同じことが言える。
繊細すぎる人が陥りやすい問題
行動的であることが良いとされる風潮や、強い刺激に溢れる現代社会で暮らすのは大変なことであり、本来の自分の願望とは異なるものに従うことで自尊心を傷つけたり、大きな精神的ダメージを受けることがある。その結果『おかしいのは私』『こんな私は嫌な思いをして当然』と思い込み、自分自身の繊細さや感受性の強さまで否定することにつながるのです。
繊細すぎるHSPの人に合う働き方?
静かで落ち着いた空間であることや、一人で作業できる環境が合っている考えられます。監視されていると力を発揮できない、短い間にたくさんのことを成し遂げるように要求されると混乱する、一般的ではない考えを思いつくが、それを大勢の前で披露することは苦痛と行った面が少なからずあるので、組織では本来の能力を発揮しづらいのです。最近ではフリーランスや在宅勤務の方が活躍できる環境が整ってきているので、組織に属さずとも働くことが可能になってきました。生まれ持った独特の感性を生かしてアート、音楽にも才能を発揮するのもこの気質を持った人によくみられるそうです。
育った環境が影響
HSPの敏感さは先天的なものだが(生まれもった遺伝的な特徴)同じHSPでも全員が同じような生きづらさを感じているわけではないのはなぜ?
繊細さを『長所』とするか『短所』とするかは、生まれ育った環境が影響しているようです。家族や身近な人がHSPの敏感さを尊重し、好意的に受け止めマイナスと捉えずにその感覚を大切にした場合には、欠点ではなく強みとして感じられるようになるそうです。ネガティブな影響だけでなく、ポジティブな影響にも強く反応する結果、明暗を分けてしまうということです。
まとめ
いかがでしたか?繊細すぎる故に多くの問題を抱えやすいHSPについて解説しましたが、実は長所になる可能性が多く、独特の感性を持っていることがわかりました。